Ruby 1.8.7 リファレンスマニュアル > ライブラリ一覧 > 組み込みライブラリ > Stringクラス > upcase!

instance method String#upcase!

upcase! -> self | nil

ASCII 文字列の範囲内で 'a' から 'z' までの アルファベット小文字を全て大文字にします。 このメソッドは self を破壊的に変更して返しますが、 置換が起こらなかった場合は nil を返します。

このメソッドはマルチバイト文字列を認識しますが、 それはあくまでも「1 文字を 1 文字として認識する」だけであって、 いわゆる全角アルファベットの大文字小文字までは変換しません。

また、マルチバイト文字列に対応するためには $KCODE を設定する必要があります。 文字列が Shift JIS エンコーディングで $KCODE が適切に設定されていないときは 以下のようにマルチバイト文字の一部も変換してしまいます。

#coding:Shift_JIS
$KCODE = "SJIS"
str = "蟻"
str.upcase!
puts str   # => 蟻   ($KCODE が適切なので正しく無視された)

$KCODE = "NONE"
str = "蟻"
str.upcase!
puts str   # => 帰   ($KCODE が不適切なので誤って処理された)

例:

buf = "stRIng? STring."
buf.upcase!
p buf   # => "STRING? STRING."

[SEE_ALSO] String#upcase, String#downcase!, String#swapcase!, String#capitalize!

class String